Laba diena! こんにちは。リトアニアについて紹介していくブログ。
今回もリトアニアを訪れたらぜひ訪ねて欲しい場所を紹介していきます。
ヴィリニュスの旧市街地、大聖堂からネリス川に沿って東側に20分ほど進み、丘を登ると白く空に向かってそびえる3つの十字架が見えてきます。ここは、リトアニアの人気の観光スポット、3つの十字架の丘 Trijų Kryžių Kalnasです。

伝説によるとこの丘では7人のフランシスコ会の僧侶が殺され、そのうち3人が磔にされました。彼らのことを称えて17世期ごろから十字架が建てられたといいます。
ソ連時代、この十字架は破壊されていましたが、独立運動の中で再建され、1989年6月14日に除幕式が行われました。キリスト教はソ連時代には禁止されていたながらも、リトアニアの人々にとって大切な文化として伝えられています。この3つの十字架はリトアニア文化の一つのシンボルとなっているのです。日本はありがたいことに沖縄やアイヌを除き、自分たちの文化が奪われた経験がありません。日本人である筆者はこの国のいたるところに散りばめられた、文化的なものを要所要所に残していく健気さ、ひたむきさをとても愛おしく感じます。


この丘は、リトアニアの旧市街地を一望できるスポットとして大変人気のある場所です。キリスト教を命がけで伝えようとしたフランシスコ会の僧侶たち、彼らが伝えたキリスト教は、時間はかかったにせよ、今ではリトアニアの文化の一つとなるまでに人々にとって大切なものとなりました。彼らは今もなおリトアニアという国と人々をこの丘から見守っているのでしょう。
筆者は朝にここを訪れるのが大のお気に入り。まだ日が登りきっていない時間に朝日を浴びながら旧市街を一望する時間はなんとも言えない、至福の時間なのです。
